原川ボス 今月のコラム

2021年05月25日

ウッドショック

ここ浜松では、5月と言えば、浜松まつり。
今年も新型コロナウイルスの猛威が収まらず、
どれぐらいの規模で開催できるか心配しましたが、
凧揚げ合戦は無事に行うことができました。
来年こそ、例年通りに開催できると良いのですが……。

さて、今号のテーマは、ウッドショックです。
ウッドショックという言葉をご存知でない方も、オイルショックという言葉はご存知のはず。1970年代に起きたオイルショックは、中東戦争が原因で石油価格が急騰し、日本経済への影響も多大なものでした。ウッドショックは、木材不足による価格急騰のことです。建築業界でも今年の3月頃から全国的に輸入木材が不足しはじめました。特に足りないのは、ベイマツ(米松)と呼ばれる針葉樹でつくられる合板です。ベイマツは硬く重いのですが加工しやすく、狂いが少ないことから、柱と梁などの構造用の合板や集成材、建具材などに使われています。ベイ(米)マツという名の通り、アメリカ原産です。そんな多用途で便利なベイマツが足りない状況なのです! 
その理由は、コロナ禍によるアメリカのバブルです。リモートワークのため自宅にこもるようになったアメリカ国民が、住宅を新しく購入したり、リフォームしたり。これは、日本でもコロナ禍以降リフォーム需要が増えているので、どの国でも同じようなことが起きていることがわかりますね。
同様に中国でも木材需要が増えているのも、ベイマツ不足に拍車をかけました。中国は世界中の木材を高値で買い付けます。日本は中国の出す金額に太刀打ちできていません。
日本は木材需要の6割を輸入に頼っているのが現状です。しかも、その多くをアメリカやヨーロッパの木材に依存しているそうです。こうして一気に木材不足になった日本、今度は国産材を確保しようとしたのですが、急な増産は難しく、結果、需要と供給のバランスが崩れ、国産材も値上がりするという負のスパイラルに突入しました……。
ちなみに、ベイマツの価格ですが、従来よりも10~20%値上がりしています。これから契約する方にとっては、大打撃ですよね。しかし、近いうちに政府がウッドショックにテコ入れするでしょうし、いつかは解消されると思います。でも、それがいつになるのか、という意見は関係者によって様々です。今年中には改善されるだろう、という方もいますし、来年まで引っ張るのではないか、という方も……。このウッドショック、我々にとっては新型コロナウイルスよりもやっかいなものになるのではないかと言われています。
今の状況になって思うのは、国産材を積極的に使い、木材の自給率を上げることが大切なのではないか、ということです。豊かな森林に恵まれた国土を生かし、国難に備える。急にできることではありませんが、このウッドショックを一つの契機として、良い方向へ変わっていってほしいです。我々にできることは、地元の木材をどんどん使い、すばらしさをアピールすることですね!
(2021年5月10日 記)

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原川誠
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2021年03月24日

新型コロナ感染拡大から1年

早いものでもう3月ですね。
梅の開花が過ぎ、桜のつぼみのほころびが、
日々楽しみになる季節が巡ってきました。
毎年この時期は、花粉症が悩みの種という方が
多いですよね。
生活習慣や食事に気を付けつつ、
健康維持を続けていきましょう!

さて、今号のテーマは、新型コロナ感染拡大から1年です。
昨年の今頃は、「いつになったら新型コロナは収束するのか」と考えていました。あれから1年。収束には至らず、新型コロナの感染者数を伝えるニュースはまだまだ続きそうです。とは言え、ワクチン接種が始まりましたし、我々は“ウィズコロナ”の暮らしになじんできました。人々の意識も生活も変化してきた1年でしたね。
1月号でもお伝えしましたが、我々建築業界は、3月になっても新型コロナの影響はほとんど出ていません。今は年度末の3月ということで、仕事が立て込んでいるぐらいです。ただ、心配なのが、4月以降です。例年、4月から5月は、浜松まつりシーズンということもあり、なんだかのんびりムードと言いましょうか……。新年度のはじまりは、浜松まつり優先! という市民のために、無理のない感じのスケジュールで仕事が入ることが多いです。今年は、浜松まつりは縮小するとは言え開催されるので、仕事ものんびりムードになるかもしれません。ですが、心配なのは、その後ですね。現時点では、問屋さんやハウスメーカーさんは、そんなに契約数の落ち込みはないだろうと知らせてくれていますが、先を予測できない部分が大きいです。
この1年で変化したことの一つが、“新しい生活様式”のためのリモートワークの増加です。そして、このリモートワークが普及してくるにつれて、増加してきたのはリフォーム案件です。その理由は、一家の大黒柱の在宅時間が増えたこと。水廻りの老朽化をはじめ、家の中の気になる部分が目につくようになるそうで、ご主人の鶴の一声でリフォームが決定することも。これまでお伝えしてきたように、リモートワークを快適に行うためのリフォームも増加していますし、家で過ごす時間を大切にする方が増えてきているように思います。今回、トピックスでは、こうしたリフォームを後押ししてくれる「グリーン住宅ポイント制度」をご紹介しているので、ご注目いただきたいです。
私はと言えば、在宅時間に増減はありませんが、遠方での会議や研修旅行がなくなったことで会社にいる時間が増えました。やはり、過ごす時間が長い場所は気になるもので、ここをこうした方が、あっちはああした方が……など、皆が働きやすい職場にするにはどうすれば良いかを考える時間が増えています。職場の環境改善によって、スタッフの士気が上がると良いのですが。
まだまだ我慢しなければいけない時期ですが、明るい未来がきっと来ると信じて……。春はすぐそこまで来ています。皆さん、元気にお過ごしください。
(2021年3月4日 記)

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原川誠
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2021年01月25日

2021年の展望と抱負

明けましておめでとうございます!
皆様いかがお過ごしでしょうか。
未だコロナ禍の只中、
お正月は遠出せず、のんびり自宅で過ごした……、
という方が多かったと思います。
巷では、風邪の高熱=コロナ!? と慌ててしまった、
という声がちらほら聞こえます。
いつも以上に体調管理に気をつけて、
この冬を乗り越えたいですね!

さて、今号のテーマは、2021年の展望と抱負です。
昨年はコロナに始まりコロナに終わる……といった一年でしたね。飲食業やサービス業に従事する方にとっては、苦難の連続だったと思います。
以前も申し上げたように、建築業界は、日本経済の浮き沈みの影響がすぐには出にくい業種です。過去のリーマンショックや東日本大震災では、だいたい1年から1年半後に影響が現れたと記憶しています。その影響ですが、現在、建築業、特に戸建て住宅に関しては、仕事の忙しさはこれまでと変わりありません。例年、ハウスメーカーの3月の決算に向けて、11月後半から1月中旬ぐらいまでは多忙でバタバタするのですが、それも同様でした。ただ、この繁忙期の後、4月以降はどうなるでしょうか。そう遠くない、3か月後の話なのですが、まだ見通しがはっきりしません……。
ここ浜松は、他の地域と比べて、戸建て住宅の需要の減少がそこまで顕著ではない、と言われています。それは、この地域がものづくりの街で、製造業の従事者が多いことが関係していると思います。景気の良し悪しはあっても、大手の製造業は安定しており、戸建て住宅を希望する家庭が一定数いるからです。しかし、少子高齢化にはあらがえないのは事実。これからは、需要が伸びていくであろうリフォーム事業に力を入れていきたいと考えています。コロナ禍の中で、この先テレワークの導入が増えていくことでしょう。自宅を少しリフォームして、リモートワーク環境を整えたい、というご要望にもお応えします! そのための新しい商材も登場しているので、そちらも合わせてご提案していきたいです。
個人も企業も、時代を生き抜くために、さまざまな模索を続けています。毎年、日本各地で開催している展示会ですが、昨年は密を避けるために中止にせざるを得ない状況となりました。そこで、今年はウェブ上で参加できる、「オンライン展示会」開催に踏み切る問屋さんも! 創意工夫でこの状況をなんとか乗り越えよう。困難な中でこそ挑戦を。そんな気概に、私たちも励まされる想いです。オンライン展示会の詳細は、NEWSをご覧ください。
最後になりますが、個人的な2021年の抱負はやはり健康維持です! 浜松駅周辺のウォーキングを今年も継続します。街中を歩くことで、人出の増減や店舗の営業状態などを見つつ、浜松経済の動向を感じることができるのが、ウォーキングを続ける醍醐味です。コロナ禍の不安の中でも、今だからこそできること、やりたいことを見つけて、暮らしていきましょう!
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(2021年1月14日 記)

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