原川ボス 今月のコラム

2021年07月26日

ウッドショック、世界規模に拡大!

梅雨入りが早かった東海地方ですが、
晴れの日は真夏のような蒸し暑さの浜松です。
新型コロナウイルスのワクチン接種が始まったものの、
まだしばらく感染者数は増減を繰り返しそうです。
大雨による被害も深刻で、
何かと気の休まらない日々ですね……。
今年の夏も猛暑になりそうです。
皆さま、体調管理にお気をつけください。

さて、今号のテーマは、「ウッドショック継続中」です。今月はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが始まりますが、我々の大きな関心事はウッドショックです。
前号で、ウッドショックについて述べました。コロナ禍を経て、経済回復が進んでいるアメリカや中国で木材需要が急増。それによってベイマツ(米松)が不足したことで、日本へ輸入される量が激減してしまった……という内容です。その後、新聞やテレビでも取り上げられる機会が増えたので、現状を知った方も多いと思います。
住宅をリフォームしたり、新築したりする際に、柱と梁などの構造用の合板や集成材、建具材に使われ、大活躍のベイマツ。アメリカでは、木材の先物価格の値段が1年前から4倍に値上がりしたのですが、それでも国内で需要が続くので、輸出数が減ってしまったのです。日本では輸入数が減ることで価格が30%近く高騰し、住宅業界に大打撃を与えています。輸入材の不足によって、国産材も奪い合いになった結果、値上がりに……。弊社でも、4月後半から納品数が制限されている状況です。取引先の話によると、木の種類・価格・納期の期日を確約できないという条件で待ってもらうしかないということです……。この状況はこれからしばらく続くだろう、たとえ輸入数が元に戻っても、価格は上がったままだろう、というのが関係各社の見通しです。このウッドショック、家具業界にとっても大打撃で、商品価格の値上げに踏み切るメーカーが後を絶たないとのことです。
なお、新築戸建て住宅着工数ですが、今年は3割程度減る可能性が高そうです。消費税増税、コロナ禍……、近年、建築業界に大きな影響を与える出来事が続きましたが、このウッドショックを予見できた人は果たしていたでしょうか。それぐらい、我々にとっても衝撃とダメージが大きいです。
とは言え、このウッドショック、最も大変な想いをするのは、お施主さんです。マイホームが建築中のお施主さんは、工事が一時中断してしまい、新居の完成時期がわからないと、今住んでいる賃貸物件の家賃を払い続けなればなりません。これから契約をしようと考えていたお施主さんは、スケジュールを考え直したり、木材の価格の値上がり分をどうするか(仕様を変える、値上がり分を受け入れられる、などの決定)も検討したりしなければなりません。
コロナ禍で落ち込んだ着工数が少しずつ回復してきた矢先に始まったウッドショック。今後、政府によるテコ入れを期待したいです。そして、木材の安定的な流通と生産体制を、改めて強化してもらいたいものです。
(2021年7月5日 記)

Profile

名前
原川誠
Profiles/原川誠2.png

2021年05月25日

ウッドショック

ここ浜松では、5月と言えば、浜松まつり。
今年も新型コロナウイルスの猛威が収まらず、
どれぐらいの規模で開催できるか心配しましたが、
凧揚げ合戦は無事に行うことができました。
来年こそ、例年通りに開催できると良いのですが……。

さて、今号のテーマは、ウッドショックです。
ウッドショックという言葉をご存知でない方も、オイルショックという言葉はご存知のはず。1970年代に起きたオイルショックは、中東戦争が原因で石油価格が急騰し、日本経済への影響も多大なものでした。ウッドショックは、木材不足による価格急騰のことです。建築業界でも今年の3月頃から全国的に輸入木材が不足しはじめました。特に足りないのは、ベイマツ(米松)と呼ばれる針葉樹でつくられる合板です。ベイマツは硬く重いのですが加工しやすく、狂いが少ないことから、柱と梁などの構造用の合板や集成材、建具材などに使われています。ベイ(米)マツという名の通り、アメリカ原産です。そんな多用途で便利なベイマツが足りない状況なのです! 
その理由は、コロナ禍によるアメリカのバブルです。リモートワークのため自宅にこもるようになったアメリカ国民が、住宅を新しく購入したり、リフォームしたり。これは、日本でもコロナ禍以降リフォーム需要が増えているので、どの国でも同じようなことが起きていることがわかりますね。
同様に中国でも木材需要が増えているのも、ベイマツ不足に拍車をかけました。中国は世界中の木材を高値で買い付けます。日本は中国の出す金額に太刀打ちできていません。
日本は木材需要の6割を輸入に頼っているのが現状です。しかも、その多くをアメリカやヨーロッパの木材に依存しているそうです。こうして一気に木材不足になった日本、今度は国産材を確保しようとしたのですが、急な増産は難しく、結果、需要と供給のバランスが崩れ、国産材も値上がりするという負のスパイラルに突入しました……。
ちなみに、ベイマツの価格ですが、従来よりも10~20%値上がりしています。これから契約する方にとっては、大打撃ですよね。しかし、近いうちに政府がウッドショックにテコ入れするでしょうし、いつかは解消されると思います。でも、それがいつになるのか、という意見は関係者によって様々です。今年中には改善されるだろう、という方もいますし、来年まで引っ張るのではないか、という方も……。このウッドショック、我々にとっては新型コロナウイルスよりもやっかいなものになるのではないかと言われています。
今の状況になって思うのは、国産材を積極的に使い、木材の自給率を上げることが大切なのではないか、ということです。豊かな森林に恵まれた国土を生かし、国難に備える。急にできることではありませんが、このウッドショックを一つの契機として、良い方向へ変わっていってほしいです。我々にできることは、地元の木材をどんどん使い、すばらしさをアピールすることですね!
(2021年5月10日 記)

Profile

名前
原川誠
Profiles/原川誠2.png

2021年03月24日

新型コロナ感染拡大から1年

早いものでもう3月ですね。
梅の開花が過ぎ、桜のつぼみのほころびが、
日々楽しみになる季節が巡ってきました。
毎年この時期は、花粉症が悩みの種という方が
多いですよね。
生活習慣や食事に気を付けつつ、
健康維持を続けていきましょう!

さて、今号のテーマは、新型コロナ感染拡大から1年です。
昨年の今頃は、「いつになったら新型コロナは収束するのか」と考えていました。あれから1年。収束には至らず、新型コロナの感染者数を伝えるニュースはまだまだ続きそうです。とは言え、ワクチン接種が始まりましたし、我々は“ウィズコロナ”の暮らしになじんできました。人々の意識も生活も変化してきた1年でしたね。
1月号でもお伝えしましたが、我々建築業界は、3月になっても新型コロナの影響はほとんど出ていません。今は年度末の3月ということで、仕事が立て込んでいるぐらいです。ただ、心配なのが、4月以降です。例年、4月から5月は、浜松まつりシーズンということもあり、なんだかのんびりムードと言いましょうか……。新年度のはじまりは、浜松まつり優先! という市民のために、無理のない感じのスケジュールで仕事が入ることが多いです。今年は、浜松まつりは縮小するとは言え開催されるので、仕事ものんびりムードになるかもしれません。ですが、心配なのは、その後ですね。現時点では、問屋さんやハウスメーカーさんは、そんなに契約数の落ち込みはないだろうと知らせてくれていますが、先を予測できない部分が大きいです。
この1年で変化したことの一つが、“新しい生活様式”のためのリモートワークの増加です。そして、このリモートワークが普及してくるにつれて、増加してきたのはリフォーム案件です。その理由は、一家の大黒柱の在宅時間が増えたこと。水廻りの老朽化をはじめ、家の中の気になる部分が目につくようになるそうで、ご主人の鶴の一声でリフォームが決定することも。これまでお伝えしてきたように、リモートワークを快適に行うためのリフォームも増加していますし、家で過ごす時間を大切にする方が増えてきているように思います。今回、トピックスでは、こうしたリフォームを後押ししてくれる「グリーン住宅ポイント制度」をご紹介しているので、ご注目いただきたいです。
私はと言えば、在宅時間に増減はありませんが、遠方での会議や研修旅行がなくなったことで会社にいる時間が増えました。やはり、過ごす時間が長い場所は気になるもので、ここをこうした方が、あっちはああした方が……など、皆が働きやすい職場にするにはどうすれば良いかを考える時間が増えています。職場の環境改善によって、スタッフの士気が上がると良いのですが。
まだまだ我慢しなければいけない時期ですが、明るい未来がきっと来ると信じて……。春はすぐそこまで来ています。皆さん、元気にお過ごしください。
(2021年3月4日 記)

Profile

名前
原川誠
Profiles/原川誠2.png

前のページ

次のページ

  • 1
川原の最新情報をメールでお届け 住まいのことならお気軽にご相談ください
▲PAGE TOP