原川ボス 今月のコラム

2025年03月28日

新しい物事

早いもので3月。今年度が終わろうとしています。
今年も花粉の飛散量がものすごいですね。
皆さん、対策は万全でしょうか。
毎年3月は年度末の慌ただしさと
新年度に向けた準備で、めまぐるしい日々だと思います。
万全の態勢で4月を迎えるためにも、
体調を整えて元気に過ごしましょう。

さて、今回のテーマは「新しい物事」です。
日本でもすっかり浸透したSDGs(持続可能な開発目標)。サステナブルという言葉もよく耳にするようになりましたが、建材業界にもサステナブルの波がきているのをご存じですか。それがサステナブル建材です。環境への負荷が小さな建材やリサイクル可能な建材、自然素材を積極的に使っている建材などのことで、注目を集めています。とはいえ、当社ではまだ実際に取り扱ったことはないのですが……。
サステナブル建材はメリットがある反面、従来の建材よりも高額な場合が多いので、現時点では戸建て住宅で使われることは少ないかもしれません。量産型の建材よりもコストがかかりますし、素材によっては設計や施工に専門知識が必要になることもあるそうです。現在は企業が社屋や工場などの建設の際にサステナブル建材を使うことでSDGsへの取り組みをかたちにして、企業のイメージアップにつなげるケースが多いといわれています。
ただ、紙製品やペットボトルなどのリサイクルが進んでいるように、サステナブル建材も多く使われるようになればコストが下がっていく可能性があります。だんだんと安くなっていけば戸建て住宅でも積極的に使われるようになるかもしれません。建材の種類によっては耐用年数が長い、メンテナンスの手間がかからないなどのメリットもあります。サステナブル建材が周知されれば、人気が出ることも考えられます。
さて、周知といえば、来たる4月から始まる「4号特例の縮小化」です。前号でも触れたように、建築基準法が改正されることで、建築確認申請の流れが大きく変わります。4号特例が導入されたのは1983年。建築確認手続きの簡素化によって住宅建設を促進することを目的として機能してきました。しかし、4月からこの特例を縮小化。一般的な戸建て住宅を建てる際に必要な手続きや必要書類が大きく変更されます。これまでよりも時間に余裕をもたせた施工スケジュールになると思いますので、ご承知おきください。
今回も徒然に綴りましたが、年度の切り替わる時期は、毎年さまざまな変化を感じます。新制度や新製品など、新たな物事にうろたえることなく、しっかりと理解して使いこなしていきたいものです。
(2025年3月7日 記)

Profile

名前
原川誠
Profiles/原川誠2.png

2025年01月31日

2025年の展望と抱負

2025年が始まりましたね。
みなさまは、どんなお正月を過ごしましたか?
世間ではインフルエンザが流行していますが、
ここ浜松も例外ではなく、
私の周辺でも罹患する人が増えています……。
マスクを着けて、手洗いとうがいをしっかりして、
よく寝てよく食べて、予防を続けていきましょう!

さて、今回のテーマは「2025年の展望と抱負」です。毎年恒例の年始に思うことを徒然に書きたいと思います。
新年の報道番組では、「巳年にかけて脱皮(再生と復活)の一年に」というあいさつをしばしば耳にしました。ここ数年は、新築戸建て住宅の着工数の伸び悩みが続き、売上が芳しくありませんが、我々も巳年にあやかり、苦境から脱皮したいものです。
年の初めの恒例行事と言えば、普段はなかなか顔を合わせる機会のない人たちとの集いです。先日、年始早々に中学校の同窓会がありました。2年に1回のペースで開催しており、学年単位で集まっています。心は10代に還り、旧交を温めつつ、軽口をたたきつつ……の楽しいひと時です。このコラムを書いている現在は1月10日ですが、1月中は、仕事関係の新年の集まりをいくつか予定しています。そこでは、今年の建築業界の予想が話題に出ると思うので、またコラムでもご紹介しますね。
前号では1年の振り返りを綴りましたが、今号では新しく始めたことをご紹介します。昨年10月に同一業種の企業とM&Aを行いました。先方は代表が高齢で後継者がいないため、以前より交流のあった当社と合併に至りました。合併後も先方の社名や雇用者は変わらず、これまで通りの業務を進めてもらっています。事業内容に共通部分が多いとは言え、お互いに長年培ってきたやり方があります。たとえば、アナログの良さ、デジタルの良さなど、合併したからこそ気づくことや見えてくるものが多く、あれこれ工夫や改善の余地があることもわかり、勉強になります。
今年は、リノベーションにも力を入れていきたいですね。春にはマンション一室のリノベーションが完了する予定なので、たくさんのお客様に見ていただきたいです。水回りのメーカーさんに協力してもらう予定なので、そちらのショールームとしても機能できると思います。リノベーションの前と後をしっかりと撮影して施工例にまとめて、今後リノベーションやリフォームのご相談を受ける際に活用できればと思います。
最後になりましたが、個人的な抱負は気力を充実させて、元気でいることです。そのためにも、今年も1日7000~8000歩を目安に40~45分程度のウォーキングを継続したいです。食生活では納豆やオクラ、メカブ、スーパーフードのアカモク(海藻の一種)、ヨーグルトなどを積極的に摂って、体の内側から健康でいられるように気をつけています。家に閉じこもらずになるべく外に出て、健康管理を万全にして今年も一年がんばろうと思います。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
(2025年1月10日 記) 

Profile

名前
原川誠
Profiles/原川誠2.png

2024年11月27日

2024年を振り返って

11月に入り、急激に秋が深まりました。
全国的に見ごろが遅くなっていますが、
ようやく紅葉のシーズンですね。
気温がぐっと下がると、年末が近くなっていることを実感します。
今年もあと1か月と少し。
インフルエンザの流行が始まっているので、
しっかりと予防をして、
元気に過ごしたいものですね。

さて、今回のテーマは「2024年を振り返って」。毎年恒例の1年の振り返りです。2024年を総括すると、やはり新築戸建て住宅の売り上げ不振、の一言に尽きます。
浜松は製造業のまちです。ここ数年の間に起きた新型コロナ禍や原材料価格の高騰、急激な円安などの影響は甚大なものでしたが、幸いにも浜松を支える製造業の業績は持ち直したと聞いています。しかし、建築業、とりわけ住宅の分野の業績はガクッと落ち込み、以来低空飛行のままです。約3年前から始まったウッドショックを皮切りに、建築資材や住宅設備が急激に値上がりした上、運搬にかかるエネルギー価格も高騰。最近では、働き方改革を背景にした職人の人手不足や人件費の高騰の影響も大きいです。住宅価格はじわじわと上がり続けています。
そんなわけで、家を建てたくてもしばらく様子見をしよう……と、家づくりを待機中のお施主さんは今も多いのではないでしょうか。これから家を建てたいと考えるお施主さんのメイン層は、日本の消費を担うと言われているZ世代(1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代)。家や車をはじめとする高額なモノの所有欲が少ないと言われる世代です。一説によると、Z世代は、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを重視し、心に残る体験に価値を見出す、体験志向の傾向があるそうです。また、住まいに関しては新築一戸建てで広さにもこだわる傾向が見られるのだとか。これからのZ世代の購買欲をそそる家づくりを提案し続けることが、住宅不振からの脱却につながるかもしれません。
10月に石破政権が発足し、8日後に解散。総選挙では連立与党が15年ぶりに過半数割れ……と、日本の政治の動向にも注目が集まっています。我々としては、住宅の購買欲が上がるような新たな経済対策をお願いしたいところです。
東西南北に長く伸びる日本列島は地域によって気候の特徴が異なるので、家にも地域性が現れます。その土地で快適に暮らせる家づくりが得意なのは、地域に根差す住宅会社や工務店です。現在、日本各地に支社を構える大手ハウスメーカーの売り上げは堅調なようですが、地元の住宅会社や工務店が売り上げを伸ばしていけるような政策や施策が打ち出されることを期待しています。
個人的な来年の抱負は、血糖値を下げることです。先日の健康診断で血糖値が高かったので、食生活の改善や適度な運動を続けるようにしたいと思います。やはり健康第一! 人間、体が資本だな、と実感する日々です。
最後になりましたが、今年も大変お世話になりました。何かとご多用とは存じますが、どうぞ良き年をお迎えください。来年もよろしくお願い申し上げます。
(2024年11月13日 記) 
スタッフコラム

Profile

名前
原川誠
Profiles/原川誠2.png

前のページ

次のページ

  • 1
川原の最新情報をメールでお届け 住まいのことならお気軽にご相談ください
▲PAGE TOP