原川ボス 今月のコラム

2023年11月27日

2023年を振り返って

このコラムを執筆しているのは11月初旬です。
早いもので、今年も残すところ2か月を切りました。
毎年感じることですが、時間が経つのは早いですね。
今年は10月に入っても夏日の暑さが続きましたが、
11月に入り一気に秋が深まっています。
すでにインフルエンザの流行が始まっていますが、
健康で年を越すためにも、
日頃から体調管理にお気を付けください。

さて、今回のテーマは「2023年を振り返って」です。毎年恒例のテーマですが、やはりこの時期は1年を振り返り、来年の糧にしたいものです。
このコラムでも毎回のように述べてきましたが、今年の新築戸建住宅の着工数は、なかなか伸びませんでした。先日、問屋さん主催の研修旅行に参加しましたが、そこで同業他社の方々の話をいろいろと聞くことができました。全国平均で見ると、多くの企業が、およそ1割も売り上げが落ちている、と聞いています。かくいう弊社も2割近く落ち込んでいます。その理由として考えられているのが、地元密着型の住宅メーカーの着工数の落ち込みです。全国展開している大手メーカーはモデルハウスや展示場が充実しており、共働き家庭は家づくりにかかる時間的・精神的な負担が減らせるため、大手を選ぶケースが増えているそうです。また、高性能住宅の説明や、補助金や各種手続きなどの説明も、ノウハウが確立している大手の営業マンの方がスムーズという意見も多いのだとか……。
建材をはじめとする家を建てるための資材の大きな値上げは、昨年からずっと続いている懸念事項です。それは未だ解消されることなく、資材のほとんどは高値のままで、一度値上げしたものは今後下がるとは考えにくいです。ただ、9月頃から、仕事の量がだんだんと戻りつつあります。来年は以前のような忙しさに戻ることを期待しています。
住宅メーカーは、保育園や事務所、介護施設や倉庫などの非住宅建築物への事業展開を推進しています。建材を扱う我々も、新たな仕事を生み出すために挑戦する時です。「ピンチはチャンス」と言われるように、窮地の時こそ社員一丸となって困難を乗り越えていきたいものです。景気が上向きになり、収入が増えてこそ、家を建てたいと思うのが人の心理。政府が更に経済対策を推し進めてくれると良いのですが。
個人的な来年の抱負は、毎年恒例ですがやはり健康管理です。年に一度受けている人間ドックは、今年も年齢相応の結果でほっとしました。ただ、今年は会食の機会がコロナ前の頻度に戻ってきているせいか、総コレステロール値が高めだったので、日課のウォーキングを続けて、体重管理に注意していきたいと思います。
最後になりましたが、今年も大変お世話になりました。何かとご多用とは存じますが、どうぞ良き年をお迎えください。来年もよろしくお願い申し上げます。
(2023年11月6日 記)

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原川誠
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2023年09月28日

2023年の着工戸数の動向とDX化

暦の上では秋が深まる時季ですが、
このコラムを執筆している9月上旬も、
相変わらず暑い日が続いています。
今年は、連続真夏日の記録更新が話題になりましたね。
早く衣替えがしたくなる気温になってほしいです。
天候と言えば、引き続き心配なのが大雨です。
不測の事態にも慌てず行動するために、
改めて備えをきっちりしておきたいですね。

さて、今回のテーマは「2023年の着工戸数の動向とDX」です。
世間ではノーマスクの人が増え、ウィズコロナの時代のはじまりを感じます。さまざまな会合が本格的に再開し、大勢の集まりに顔を出すことにためらうこともなくなりました。インフルエンザと同様に、コロナの感染者がゼロになることはないでしょうが、普段から予防を徹底し、コロナ前の生活に近づけていけると良いですよね。
今年も物価上昇が続いていますが、住宅価格は高止まりで落ち着いています。今後、大きく値下がりすることはないと言われているので、家づくりを考えている方は、今の価格を念頭に置いて検討すると良いと思います。
毎年、夏の暑い時期は着工戸数が停滞するものですが、9月以降は着工戸数が増加していくのが通例でした。しかし、今年はどうもそうはいかないようです。建設経済研究所の8月の発表によれば、2023年度の新設住宅着工戸数は、前年度比0.9%減の85.3万戸の予測だそうです。その理由は、建設コストの高止まりや円高の影響、住宅ローン金利上昇に対する懸念などのマイナス要因が続いていること。しかし、2024年は、住宅取得マインドの回復が期待されることから、微増の85.5万戸と予測されています。住宅関連の展示会も、コロナ前と同様の形態で開催されるようになりましたし、これからの好転を期待したいです。
近年、建材業界でも何かと話題に上るDX(デジタルトランスフォーメーション)。デジタル技術を活用し、従来の業務プロセスやビジネスモデルを変革し、業績の向上や競争力の強化を図る取り組みです。しかし、日本の建設業界や建材業界は、職人さんの高齢化や後継者不足などの問題から、なかなか現場でのDX化が進みにくいのが現状です。デジタルスキルを持つ専門家が、現場でのトレーニングや教育プログラムを根付かせることでDX化を推し進めようという動きも出ていますが、我々の身近で考えると、まずはFAXでのやり取りをメールでのやり取りに変えるところから……が第一歩ですね。便利なものは積極的に取り入れて効率化を図り、時代の変化を恐れずに、成長を続ける。そんな志を持って、建材業のDX化にも取り組みたいものです。
(2023年9月8日 記)
 

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原川誠
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2023年07月27日

2023年前半を振り返って

6月以降、日本各地で多くの水害が発生しました。
ここ浜松も、線状降水帯が発生して大雨が降り、
市内各地で被害が発生する事態に……。
このコラムを執筆している間は、
九州地方で記録的な大雨が降りましたし、
いつどんな災害が起こるかわからないですね。
人間は自然や気候をコントロールできませんが、備えはできます。
今年の夏も、平年よりも暑いという予報が出ていますので、
熱中症にならないように普段から気をつけて過ごしましょう!

さて、今号のテーマは「2023年前半を振り返って」です。
時間が経つのは早いもので、2023年も後半に入りました。5月以降、新型コロナウイルスの規制が緩和され、コロナ前の生活に戻ってきているように感じます。とは言え、仕事で人と対面する際はマスク着用が暗黙の了解ですし、まだまだ感染予防のためのうがい手洗いは欠かせません。
コロナは緩和したとは言え、仕事の忙しさが元に戻ったかというと……非常に厳しい状況と言わざるをえません。7月以降、少しずつ忙しくなるかもしれないと言われていますが、過去6か月の様子を見ると、期待しすぎないほうが良いと思われます。
円安によるインバウンド需要の復活、宿泊や飲食サービス業の景気回復など、明るい兆しもありますが、我々の業界はまだまだ停滞しています。原材料価格の上昇による建材の値上げは続いていますし、新築戸建て住宅の価格も高止まりのまま。建てたくてもローン審査に通らないとお悩みのお施主さんもいると聞きますし、悪循環が続いています。
リーマンショックの時も感じたのですが、建築業界は景気の影響がすぐに現れず、半年や1年ほどタイムラグがあります。ですので、日本全体の景気が上向きになれば、だんだんと良くなっていくかもしれません。それまでに、政府が政策や補助金などの打開策を打ち出して、新築戸建て住宅の需要をアップさせてくれることを期待しています。
個人的な出来事についても触れたいと思います。まずは6月に白内障の手術を受けました。手術は片眼ずつ、日帰りで2日間に分けて行います。この手術によって、見える世界がクリアになりました! こんなにも違うとは……! 手術してみないとわからないことはありますね。日帰りなので、仕事に大きな支障はありませんし、受けて本当に良かったので、同世代の人たちに勧めています(笑)。その後、大腸検査も受けました。これは後ほど結果が出ます。こういった“体のメンテナンス”の時間を取ることができたのは、例年ほど仕事が立て込んでいないからです。状況を悲観するばかりではなく、逆に今だからできることを実行して、意味のある時間にする。そうすることで、前向きな気持ちを維持できると思います。
現状にくじけずに、仕事に励みたいものです!
(2023年7日7日記)

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