原川ボス 今月のコラム

2026年03月23日

東京で見た業界の今とこれから

年度末の慌ただしさが続く時期ですが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この冬はインフルエンザが猛威を振るい、
周囲でも体調を崩す人が多かった印象です。
ここのところ寒暖差も大きく、体調管理の難しさを実感しています。
春の気配が近づいていますが、
どうぞお身体を大切にお過ごしください。

さて、今回のテーマは「東京で見た業界の今とこれから」です。
先日、東京ビッグサイトで開催されたジャパン建材フェアへ足を運びました。毎年のように訪れている場所ですが、今年は「変わったな」と強く感じました。今回、特に目立っていたのがDX(デジタルトランスフォーメーション)関連のブースです。DXとは、デジタル技術を使って仕事の進め方そのものを変えていく取り組みのことです。
建材・住宅業界でも、工程管理や発注、請求書のやり取りなど現場の働き方が大きく変わりつつあります。これまで紙やパソコンの中だけで管理していた情報をインターネット上に保存し、会社でも現場でも同じデータをリアルタイムで共有できるようにする仕組み(クラウド化)も定着してきました。建材フェアでは、こうしたDXを扱うソフト関連の企業が多数出展しており、建材業界もいよいよ本格的にデジタル化が進んでいるのだと実感しました。
実際、弊社に届く請求書の約3分の1は、すでにメール添付の電子請求書です。弊社から大工さんや工務店さんへ送る際は紙の請求書が多いのですが、業界全体として「紙ゼロ」を目指す動きが加速しているのを感じます。便利ですし、紙のコスト削減にもつながる一方で、本当にすべてをクラウドで管理できるのかという不安も正直あります。しかし、現場で撮った写真をそのままクラウドに上げて共有したり、工程表をリアルタイムで更新したり、現場から直接注文できたりと、効率化のメリットは大きいです。時代の流れに合わせて、私たちも少しずつ変わっていく必要があると改めて感じました。

今回は建材フェアの後に立ち寄った麻布台ヒルズで、街そのものを新たに作り上げたスケール感に圧倒されました。麻布台ヒルズは2023年に開業した大規模複合商業施設です。コンセプトは、オフィス・住宅・商業施設・文化施設が一体となった「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街」。実際に歩いてみると、天にそびえるような高層マンション、高級ブランド店や高級スーパーがずらりと軒を連ね、広場や緑地も多く、都心とは思えないほど開放感のある街でした。東京は頻繁に訪れないと、景色の変化に追いつけないぐらいのスピード感で発展していくな、と思いました。
そんなふうに麻布台ヒルズを見ているうちに、自然と浜松駅南の開発のことが頭をよぎりました。新たな開発によって人の流れが変わり、街の活気につながります。浜松も、今よりもっと元気になる可能性を秘めているはず。今後の発展に期待しています。

業界も街も、そして私たち自身も、変化の中にいます。今年は「丙午(ひのえうま)」にあたる年。「丙」は火の陽の性質、「午」も火の性質を持つため、2026年は「活気ある年」「経済が好転する年」とも言われています。そんな一年の力強いエネルギーにあやかりつつ、新年度に向けて気持ちを新たに、変化の流れを味方にしながら、前を向いて歩んでいきたいと思います。
(2026年3月6日 記)

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原川誠
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2026年01月26日

2026年の幕開けに思うこと

2026年が始まりました。
皆さま、穏やかな新年を迎えられましたでしょうか。
今年の1月は、極寒の日が続いたかと思えば
春のような暖かさもあり、
体がついていかないほどの寒暖差ですね。
どうぞ体調には十分お気をつけください。
うま年のスタート、健やかに過ごしていきたいものです。

さて、今回のテーマは「2026年の幕開けに思うこと」です。
年初には、社内で研修会を行いました。近頃は従業員の年齢層が上がり、何かと体に不調をきたす人が増えてきたこともあり、自然と「健康の大切さ」が話題に上がりました。若い頃は多少無理をしても何とかなりましたが、年齢を重ねると、なかなかそうはいきません。インフルエンザやコロナなどの感染症に負けないよう、食事・運動・睡眠という生活の基本を整えることが、仕事への前向きさにもつながると改めて感じています。

ちなみに、私自身の健康のための習慣は、発酵食品を積極的に食べることです。最近は、手軽でおいしいヤクルトを毎日コツコツ続けています。そんな小さな継続が、一年を元気に走り抜ける力になると思っています。
話題は変わりますが、世の中の動きを見てみると、年頭から株価や政治の話題で持ちきりです。世界情勢も落ち着かず、どんな年になるのか読みにくいですね。こういう時こそ、我が身も自国も自分で守るという意識が必要なのかもしれません。

住宅業界に目を向けると、今年も新築戸建住宅の着工数は厳しい数字が予想されます。資材調達力に勝る大手メーカーや、これから施主になり得る20~30代の感性を捉えた新興住宅会社が勢いを見せる一方で、長年地域を支えてきた中堅の住宅会社や工務店が苦戦を強いられているのが現実です。建物価格はここ数年で1.5〜2倍にふくれ上がり、小さめの家でコストダウンを図る方法を選ばざるを得ない状況です。

また、今の若い世代は便利なものに囲まれ、情報も多く、それらを楽しむには圧倒的に時間が足りないと思います。子どもを持つことで自由が制限されると考える人も多く、家づくりに積極的になれない気持ちもあるのでしょう。政府がフランスのように出生率が持ち直した国の施策を参考にするのも一つの手かもしれません。
こうした背景もあり、住宅業界全体が新築一本では立ち行かなくなりつつあります。リフォームや非住宅分野に力を入れる会社が増え、当社もその流れを強く感じています。例えば、トラックの荷台の板の張り替えに使う特殊な寸法のベニヤ板の需要など、思わぬところに活路が見えることもあります。マンションリフォームに特化する工務店も増え、建材も“全部扱う”のではなく、下地材など一部に特化して販売する同業者も出てきました。
今はまさに、隙間の仕事を丁寧に拾い、それらを組み合わせながら売上を積み上げていく時かもしれません。弊社もさまざまな可能性を探りながら、少しずつ前に進んでいきたいと思っています。そして、家を建てるという目標が、若い世代にとって重荷ではなく希望であるために、私たちも知恵を絞らねばなりません。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
(2026年1月16日 記)

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原川誠
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2025年11月28日

非日常の旅と2026年に向けて

11月に入り、街路樹の色づきが深まってきました。
今年は平年よりも気温が高い日が続いた影響で、
紅葉の見頃が遅れているようです。
朝晩の冷え込みに、冬の足音を感じるこの頃、
気づけば、今年も残すところ1か月余りとなりました。
年末に向けて慌ただしくなる時期ですが、
インフルエンザの流行も始まっていますし、
手洗いやうがいなど、日々の予防を心がけながら、
元気に乗り切りたいものです。

さて、今回のテーマは「2025年を振り返って」です。2025年もあっという間の一年でした。「子どもは1年を長く感じる」とよく耳にします。フランスの心理学者ジャネーが提唱した「ジャネーの法則」によると、人生の中で経験した時間の割合が、体感の長さに影響するそうです。1歳の子にとっての1年は、まさに人生のすべて。でも、今年で70歳になる私にとっては、人生の70分の1にも満たない。時間の流れが加速しているように感じます。

そんな中、久しぶりに海外へ行きました。問屋さん主催の研修旅行で、行先はグアムです。新型コロナ感染拡大の頃からずっと海外に出ていなかったので、もう何年ぶりか思い出せないくらい久しぶりで、飛行機に乗るだけで非日常を感じました。空港の仕組みも、出入国のルールもデジタル化が進んでいました。

初日はアドベンチャーツアーに参加。船で川を遡り、ジャングルのような森の奥へ。木の上にいた1メートルはありそうなオオトカゲも見ました。原住民の生活跡や遺跡のような場所を訪れ、ココナッツジュースをその場で飲む体験もしました。小屋のような場所で食べた昼食は、ケチャップご飯のような見た目の赤いご飯(ケチャップ味ではない)と鶏肉、バナナのココナッツミルク漬けなどの郷土料理のようなメニュー。日本では出会えないものばかりで、そういった食事も旅の醍醐味ですね。

二日目の予定はイルカウォッチングでした。グアムの海は一年を通して水温が高く、イルカが暮らすのに理想的な環境だといわれています。野生のイルカに出会える確率も高いと聞いていたので、楽しみにしていました。残念ながらイルカの姿は見られませんでしたが、代わりに透き通る海を悠々と泳ぐウミガメを見ることができて、その光景に感動しました。

滞在中、驚いたのは物価の高さです。500mlの水1本200円、カップ麺900円、ハンバーガーショップの小さなハンバーガーが1500円、コーヒー900円……。アウトレットに行っても「全然安くないな」と感じるほどで、円安の影響が肌感覚で迫ってきました。

ここで職業柄、つい「家の値段」にも考えが及びます。海外の物価が上がれば、輸入建材も高くなる。結果として、日本の住宅価格も上がる。実際、住宅価格は以前の1.5倍です。特に浜松は輸送機器メーカーが多い地域なので、トランプ政権の関税ひとつで、社員の生活マインドが変わり、財布の紐が固くなり、我々の売り上げにも直結します。グアムの水200円は笑い話ではなく、私たちの現実の延長線上にあるのだと実感しました。

2026年は、会社にとっても、70歳を迎えた私自身にとっても、節目の年になるといいなと考えています。これまでのやり方を大切にしながらも、次のステージへ進むために、新たな仲間を迎え、次の体制づくりに取り組みたいと思っています。

明るくて、元気な方に来ていただけたらありがたいです。経験は問いません。半年もすれば、誰でもしっかり戦力になりますし、新しい風が入ることで、職場の空気も自然と引き締まります。中小企業にとっては、一人の入社が大きな変化を生むものです。

そして私自身は「次の世代へバトンを渡す」意識が一層強まっています。まだ健康で自由に動ける今だからこそ、未来へ向けた次の一手を打ちたいです。

最後になりましたが、今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い致します!
(2025年11月10日 記)

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